「シェア睡眠カプセル」が話題となる中、7月15日北京のある同カプセルが店舗を閉鎖した。関係者によると、閉鎖を命じられたという。原因についてはわかっていない。
シェア睡眠カプセルは、従来のカプセルホテルをレベルアップさせたもので、WIFIやスキャン決済、充電機能を備えている。シェアを看板に掲げることで、時流にマッチさせようとしている。ミニイノベーションではあるが、カプセルホテルの体験を改善し、市場でのポジションも明確である。
現在各地のシェア睡眠カプセルは正常に営業をしており、1社だけが閉鎖された原因は不明。このことはシェア睡眠カプセルに対する各地の監督管理部門の干渉が強化されておらず、この「新事業」への対応が不明であることを物語っている。シェア睡眠カプセルに発展空間と時間を与え、取締りを急ぐことなく、まず市場にルールを決めさせ、その上で規範化や解決の道を探さなければならない。閉鎖されたシェア睡眠カプセルについても合理的な説明を行い、不必要な誤解を生まないようにしなければならない。
現在大都市のサラリーマンは毎日多忙を極め、長時間労働、過労、未病状態はごくふつうである。しかし会社で昼寝はできない。そんなとき、適当な場所で質のよい睡眠空間を提供できれば好都合である。シェア睡眠カプセルはまさにそんなサラリーマンの寝だめの場所である。値段も高くない。
シェア睡眠カプセルに問題がないわけではない。空気の流れがよくなく、防音も不備である。しかしこれらは徐々に改善することができる。重要な点は消防セキュリティー、衛生、事業資格などである。これらの監督管理については政策検討や観察を強化する必要がある。また寛容周到の原則にのっとり、合理的な規範管理制度を制定し、シェア睡眠カプセルの秩序だった発展を支援していくことも求められている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月19日