報道によると、ボーイング737MAX10とエアバスA321neoに対抗し、中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)はパリ航空ショーにC919を出展。ロシアの統一航空機製造会社は中型旅客機MC-21の宣伝に力を入れた。この2社は中国とロシアのライバルで、それぞれ今年5月5日と5月28日に初飛行に成功。いずれも欧米のライバルに似た搭載内容となっている。
2社は国内で多くの注文があり、MC-21の受注数は285機。アエロフロートが発注した50機は2019年からの交付となる。一方、中国商飛のC919受注数は600機に達する。
しかし面白いことに、中国商飛のブースには中ロの長距離ワイドボディ機の模型も展示された。同機は2通路型で280席。1万2000キロメートルの航行距離はボーイング787「ドリームライナー」とエアバスA350の市場に目をつけている。
中ロ協力は中国商飛とロシアの統一航空機製造会社の協力関係によって実現した。中ロは「両国の全面的な戦略的協力パートナー関係の発展のもとでの重大戦略的提携プロジェクト」として新たに合弁企業を設立。合弁企業は「中ロ国際商用飛機有限責任公司」と名付けられ、本部は上海に設置された。