イギリスのロイター通信の8月15日の報道によると、世界の自動車軽量化の傾向に合わせ、日本の京都大学は自動車部品メーカーと共同で木材パルプから採取した軽量・高強度材料のセルロースナノファイバーを開発した。将来、鋼材の代わりに自動車パーツに使用されると見られる。
境地大学はデンソー、ダイキョーニシカワ株式会社などの大手部品メーカーと共同でセルロースナノファイバーを複合化した樹脂材料の開発に取り組んでいる。この材料は木材パルプを数ナノミクロンに分解して作ったもの。
セルロースナノファイバーは墨汁や透明のディスプレイパネルなどに広く使用され、「京都製法」を通して自動車にも応用されている。これは化学処理した木材パルプをプラスチックに揉み込み、ナノファイバーに分解するという方法である。「京都製法」は、コストをほかの方法の5分の1に抑えることができる。
この研究を先頭に立って進める京都大学の矢野広明教授は、「最もコストが安く性能の良いセルロースナノファイバーの製法であり、自動車や飛行機の部品に応用できるよう取り組んでいる」と話した。