中国の新「人工島造成の神器」が進水 長距離輸送能力は世界一

中国の新「人工島造成の神器」が進水 長距離輸送能力は世界一。 中国の大型機器、アジア最大の自律型ポンプ浚渫船「天鯤号」が江蘇省啓東市で完成し、11月3日に進水する…

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発信時間:2017-11-03 14:33:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国の大型機器、アジア最大の自律型ポンプ浚渫船「天鯤号」が江蘇省啓東市で完成し、11月3日に進水する。同船のスポンサーである中国交建天津航道局有限公司が明かした。

 

 「天鯤号」の性能は、ネットユーザーから「人工島造成の神器」と言われる、同じく中国交建天津航道局が保有する現役のアジア最大の自律型ポンプ浚渫船「天鯨号」を上回り、中長距離輸送能力などの性能は世界一を誇る。大きさだけを見ても、「天鯤号」の甲板の面積はサッカーコート9つ分に相当する。

 

 2010年に公布された「天鯨号」の浚渫ポンプ能力は4200キロワット、毎時4500立法メートルのスピードで海底の混合物を最長6キロ離れた場所に移す。長さ140メートル、幅27.8メートル、最大掘削深度35メートルの「天鯤号」は浚渫ポンプ能力6600キロワット、最大9900キロワット、浚渫土量は毎時6000立法メートル、最長15キロ離れた場所に移すことができる。

 

 世界初となるケーブル3本を用いた測位システムなどの先進技術を導入しているため、「天鯤号」は悪状況の海でも世界最強で、世界のどの海域も航行できる。

 

 「天鯤号」建造管理チーム隊長・中国交建天津航道局有限公司副総技師の王健氏は記者に対し、「これは中国が初めて設計・建造し、自主的知的財産権を有する大型の自律型ポンプ浚渫船で、少数の先進国による独占を打破した」と話す。

 

 2011年から、中国交建天津航道局は中国船舶工業集団公司第708研究所、上海交通大学、広州文沖造船所、招商局重工(深セン)有限公司などと5年かけて「天鯤号」を開発し、上海振華重工啓東造船所が建造した。

 

 2006年まで、中国の浚渫船の多くが外国からの輸入だった。中国交建天津航道局の鐘文煒会長は、「中国の浚渫船は船舶輸入、海外設計・国内建造を経て、国内での自主設計・建造へと変わった」と話す。「天鯤号」の誕生は中国の浚渫設備製造が新たな段階に突入し、総合国力が向上したことを示す。

 

 中国船舶工業集団公司第708研究所の費龍副総技師は中国青年報・中青在線の記者に対し、「輸入では技術が手に入らない。中国の浚渫船は小型から大型に、内陸河川の工事から遠海の工事になり、ピッチ距離を延ばし、作業効率を高め、世界先進レベルに仲間入りした。2008年以降、中国は約200隻の浚渫船を建造し、同分野において大国になった。天鯤号の登場は中国の強国への仲間入りを意味する」と述べた。

 

 中国交建天津航道局の顧明総技師によると、工業情報化部が「天鯤号」開発プロジェクトを立ち上げた際、浚渫ポンプ能力5000キロワットという設定に対し、「それほど大きくする必要はない」という意見があったが、現在の能力は6600キロワットに達した。技術が一定レベルに達しただけでなく、中国は「一帯一路」提唱と海洋強国建設を推進し、要求はさらに高くなっている。

 

 「天鯤号」は11月3日に進水した後、テストを実施し、2018年上半期に交付される予定。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月3日

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