世界のその他の地域では、政府の明確な政策の不在により、電動車の発展が妨げられている。そこでトヨタは自ずと中国を出発点とし、その他の市場に進出することを決定した。このほど電動車産業に加入したVWも中国を選び、かつ2025年に世界で電動車を100万台販売し、世界の電動車販売台数に占める割合を20−25%にする計画を発表した。
欧州の製造メーカーは電動車の生産で遅れているが、未来の発展が危ぶまれている。マッキンゼーの調査によると、中国が電動車産業の主役になり、中国製の電動車の販売台数が拡大し続ける可能性があるからだ。「中国の電動車の生産台数の増加率は、2016年の18%から2017年の23%に上昇している。これは消費者が中国製の電動車の質を認めていることを意味する。中国製の電動車は、市場シェアを徐々に拡大している」
汚染を生まない自動車だからとって、CO2排出量がガソリン車を大きく下回るとは限らない。使用する電力が再生可能エネルギーによって生み出されるのでなければ、CO2排出による気候変動の防止にはあまり貢献できない。いかに再生可能エネルギーと電動車を結びつけるかが、現在の課題になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月8日