春節(旧正月)の連休が終わった。例年と異なり、北京市は今年、花火及び爆竹の使用禁止・制限の新規定を実施した。北京青年報の記者が昨日、市環境保護観測センターから得た情報によると、新規定には大きな効果があった。今年の旧暦大晦日から旧暦1月6日までのPM2.5平均濃度は78μg/m3で、前年同期の97μg/m3から平均19.6%低下となった。うち旧暦の大晦日、旧暦の1月5日というピーク時の濃度は、前年同期から50%以上も低下した。大晦日夜の濃度は2013年ぶりの低水準となった。
今年の春節期間中、五環内で花火及び爆竹の使用が禁止された。五環の外に使用エリアが設定され、市街地の大気品質が一定の影響を受けたが、その影響も大幅に減少した。市環境保護観測センターの責任者によると、旧暦1月5日夜のPM2.5のピーク時は午後11時で、時間的には前年と一致したが、ピーク時の濃度は54μg/m3だった。2017年のピーク時は140μg/m3。今年は86μg/m3低下(61.4%低下)した計算だ。
市環境保護観測センターの責任者によると、使用禁止措置が一定の効果を発揮したが、春節に北京市は使用禁止されていない地域や周辺地域からの影響を受けた。3つの観測ステーションを例とすると、北京南西部と南東部に設置されている観測地点では、旧暦大晦日の夜に花火及び爆竹の使用による硫酸塩、カリウムイオン、塩素イオン、マグネシウムイオンの濃度が急上昇した。南西部の観測地点では、ピーク時のカリウムイオンの濃度が102倍に、硫酸イオンが65倍に、マグネシウムイオンが54倍に、塩素イオンが26倍になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月23日