中国映画市場は2月28日、世界映画業界の注目点になった。この2月だけで、中国映画市場は100億元以上の興行収入を叩き出したのだ。2月15−21日(旧暦大晦日から1月6日)の間、全国映画興行収入は57億元を突破した。『紅海行動』『唐人街探案2』『捉妖記2』『西遊記女児国』『熊出没変形記』などのさまざまなテーマの作品が、2018年の春節に文化的な色彩を添えた。
2月が終わるまであと3日というところで、太陽の彼岸にあるロサンゼルス・タイムズは「中国の春節1週間の興行収入は、世界記録となる9億4600万ドルに達した。1日の興行収入では2億ドルを突破し、世界記録となった。1日の観客数は延べ3000万人を突破し、世界記録となった。1作品の単日(日中)の興行収入が8500万ドルに達し、世界記録となった」と報じた。
1カ月で興行収入が100億元とは、何を意味するのだろうか。
2010年通年の国内映画興行収入は100億元を突破し、映画業界全体が歓呼した。中国映画の産業化改革当初の2003年、国内の通年の映画興行収入は10億元のみだった。新たな「0」を加えるまで、中国映画は7年の時を経た。ところがこのデータを受け、ある人は「100億元の市場規模では、花産業の1年の収入にも届かない。喜ぶべきことだろうか」と冗談を言った。とはいえ、世界の映画の歴史において、これほどの成長率を記録した国・地域はない。2012年の全国映画興行収入は170億7300万元に達し、中国は日本を抜き米国に次ぐ世界2位の映画市場になった。2013年には200億元を突破し、2017年には560億元弱に達した。中国映画産業は発展のアクセルを緩めたことがなく、産業規模の拡大を続け、「中国映画は天井に達した」という論調に力強く反撃している。