ロシアのスプートニクは27日、「中国の若者はどうして国産ブランドを選ぶのか」という見出しの記事を掲載し、「調査によると、多くの中国の若者が自国ブランドの電化製品、携帯電話、衣服、スポーツ用品などを購入している。これは中国製が尊敬されるものになっていることを示す」と論じた。
この結論はクレディ・スイス銀行が発表した『新興市場の消費者調査報告』に基づくもの。報告は中国、インド、ロシア、ブラジルなどの消費者傾向を分析。うち、中国人消費者は愛国心が最も強く、国産のスポーツウェアは海外のものより高くても国産を買うという人は19%に達した。国産の電化製品と家電を購入するという人は3分の2を超えた。
記事はこの現象の理由を次のように分析した。
10年前、国内外で高く評価される中国ブランドは少なかった。当時、一部の中国人は国内で生産された外国ブランドさえも信用していなかった。例えば、裕福な中国人は多くの部品が中国で組み立てられたとしても、欧州でドイツ製の車を買いたいと思っていた。
しかし現在は違う。市場に新世代のミレニアムの消費者が現れた。彼らは広告に誘惑されず、商品の特性がさらに重要だと考える。また、中国政府も自国メーカーを大々的に支持し、世界市場で競争力が持てるようにした。中国国務院は「中国製造2025」計画を可決。その最終目標は中国を世界の工業強国にすることである。