また、第1四半期の国産映画の興行収入は150億元で前年同期比93%増、全国興行収入の74.2%を占めた。うち、ドキュメンタリー『厲害了、我的国(すごい、我が国)』は注目を集め、公開日の3月2日に中国ドキュメンタリーの公開初日興行収入記録を更新し、客席稼働率は38.8%に達した。同作は党の十八大以降の中国の発展と成果をまとめたドキュメンタリーで、全国的に人気を集めた。現時点で興行収入は4億8000万元に迫り、中国映画市場のドキュメンタリーの最高記録を更新した。
観客数を見ると、第1四半期は5億6000万人で前年同期比36.5%増加。祝日の映画鑑賞は中国人の主な文化消費スタイルになり、映画コンテンツを中心とする産業チェーンの発展と整備も進んでいる。
中国映画家協会の饒曙光秘書長は、観客数は興行収入より重要で、観客数の増加は社会全体の映画需要に大きな潜在力があることを示すと話した。
2017年中期、中国のスクリーン数は北米を超えて世界最多となった。映画館の急増は観客に鑑賞の楽しみと便利な環境をもたらし、映画制作を促すうえで積極的な役目を果たしている。
饒曙光氏は、「中国映画は次のモデル転換・アップグレードにおいて、制作の質の向上、商品構造の合理化、多様化する鑑賞ニーズへの対応に取り組む必要がある。人気作にだけ頼ってはいけない。映画主流市場は同質化しており、差別化した市場体系の構築を進め、中小コストの映画が実績を上げられるようにすべき」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月22日