米メディア:中国の90年代生まれは「マルチ」と認められたい

米メディア:中国の90年代生まれは「マルチ」と認められたい。

タグ:中国 若者

発信時間:2018-05-29 15:08:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の1990年代生まれの人たちの消費増加は世界の消費、メディア、広告産業を震撼させている。筆者は上海市でこのほど、トンプソンアジア区元CEOで2012年のベストセラー『中国の消費者は何を欲するか』の作者の唐鋭濤氏とこの動向について対談した。唐鋭濤氏は、中国の消費者が何を欲するかは、以前より個人の嗜好とデジタル技術に左右される傾向が強くなったとの見解を示した。

 

中国の消費者は現在何を欲しているか

 

唐鋭濤氏:消費者は中国社会の基本面に動かされており、安定し、社会的地位を示したいと考えている。しかし、2種類の予想を超える形で急速に変化している。1つ目は、若者が以前より趣味や興味で自分を定義するようになったこと。中国には米国社会のような個人主義が存在しないが、中国の90年代生まれの人たちは独特な形で自身を定義し、社会に認められることが重要だと考える。この面は(中国の)ECの「ソーシャルEC」を見てわかる通り、あらゆるものが展示されている。さらに、WeChatにかける時間は1日数時間で、これは「ソーシャル・カレンシー世代」の大きな特徴、非常に中国らしいと言える。

 

賢い企業はこの現状にどう対応しているか

 

唐鋭濤氏:中国の若者に「オンラインとオフラインで個性に差はあるか」と尋ねた場合、「イエス」と答える人は西側をはるかに上回るだろう。「オンラインでオープンになれるか、自由に感じるか」と尋ねた場合も、「イエス」と答える人は西側をはるかに上回ると思う。したがって、賢い業者はオンラインでこの感情に合わせている。

 

 中国で発生しているもう1つの変化は、成功の定義が以前よりマルチになっていることである。次世代の中国の若者はバランスの良い生活を送り、職業で成功し、現代的な親、旅行者になりたいと考える。このような「下位群」と「共通趣味を持つ」という理念も中国の社会エネルギーを発生させている。

 

これも米国で見たインターネット時代の自然な変化の一部か

 

唐鋭濤氏:米国には以前から「下位群」が存在するが、自分が「マルチ」と認められたいという思いは非常に中国らしい。この点は米国と異なる。当然、米国にもそのような人は多いが、中国人はSNSで認められたいという傾向が強い。これも中国人が毎日WeChatにかける時間が米国人のフェイスブックにかける時間より3時間も多い理由である。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月29日


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