「中国が今日のように生態環境をこれほど重要な戦略的位置に置くのを見たことがなかった。これは国連環境計画にとっても重要なことである」。国連事務次長で国連環境計画事務局長のエリック・ソルヘイム氏はこのほど、インタビューに応じ、中国の生態文明建設の推進は国連の目標と一致しており、中国が生態文明建設において打ち出した多くの貴重な理念は、世界各国が参考にする価値があるとの見解を示した。

　ソルヘイム氏によると、大気汚染、健康、エネルギー効率、法治、持続可能な消費など、今後数年の中国の生態と環境保護における注目点は国連と一致している。中国はエコ発展を国内の優先事項にするだけでなく、多国間協力を強調し、世界範囲で環境改善事業を発展させている。

　中国は汚染改善を小康社会（ややゆとりのある社会）の全面的構築に向けた3大攻略戦の1つとし、国家政策レベルで人民の福祉と環境保護の並行実施を強調しており、これには大きな意味がある。

　中国政府は汚染改善に取り組み、大きな成果を上げ、生態環境を持続的に改善し、これらの努力は誰の目にも明らかである。ソルヘイム氏は先日、浙江省の複数の地域を訪問し、「緑水青山は金山銀山」という理念の発祥の地である安吉県余村に赴き、現地の「緑水青山」がどのように庶民の「金山銀山」になっているかを自らの目で確認した。

　ソルヘイム氏は、「浙江省を訪問したことで、‘緑水青山は金山銀山’という理念を深く理解できた。浙江省は経済成長、社会の調和と生態環境の協調的発展を実現し、わずか5年で粉塵が舞い汚水が流れていた浦江市を大きく変えた。余村は鉱山や製紙などの立ち遅れた生産能力の削減を通してレジャー観光、健康・保養、生態竹産業などのエコ産業を発展させ、環境保護と産業発展の難題を解決した。エコ発展は浙江省に‘金山銀山’をもたらし、大量の雇用を創出し、民衆により多くの発展のチャンスを与えた。このような経済成長と生態保護の協調的スタイルは世界各地でシェアする価値がある」と述べた。