グーグル・アジア太平洋地域総裁のリック・ハーシュマン氏は先日、グーグルはクラウド人工知能(AI)サービスのリーダーになったと話した。同社のAI・機械学習部門の上席科学者の李飛飛氏は、インド人は世界のAI生態系に大きく貢献したとの見解を示す。
2018年のGoogle Cloud Nextで、李飛飛氏は「世界のインド人学生はAIに大きな貢献をし、私の多くの指導員もインドである。インドの世界AI分野への貢献は大きいと思う」と述べた。
例えば、データのプライバシーと虚偽報道への関心が世界的に高まるにつれて、AIを使って虚偽報道をなくす研究が進められている。
李飛飛氏は、「現在、AI界はこの課題を研究している。これは科学技術の偉大な応用であり、自然言語理解技術が貢献できることを望んでいる」と話した。
データの安全と虚偽報道問題を解決するため、グーグルはBoomLive、DataLeads、Internewsと提携し、インドでグーグルニュースアクティブ育成プロジェクトを実施。同プロジェクトはインド各地の記者に綿密かつ実際の調査訓練を行い、虚偽報道をなくすことを目的としている。
検索分野大手の同社はAIの発展を楽観視しており、この技術を通し、競争が激化するクラウドサービス市場でのシェア獲得を目指している。李飛飛氏は、多くの垂直統合型の企業がデータをクラウドに移すため、AI技術はクラウドサービス企業にとって欠かせない存在だと見ている。多くの人がAI技術に仕事を奪われることを懸念するが、李飛飛氏は、これは労働力の移転であり、工業革命のたびに直面する状況だと考える。
インドはアジア太平洋地域で中国の次に大きく、成長が速いクラウドサービス市場である。ここ2年でインドのパブリッククラウド市場は驚異的な成長を遂げ、2017年には16年の13億ドルを上回る18億ドルに達した。フォーブス誌は、2020年までにこの数字は41億ドルに増加すると予想する。
第20回インドデジタルサミットで、Niti Aayogの責任者Amitabh Kant氏は「インドは技術大発展の時期にあり、AI技術だけで320億ドルのチャンスを創出する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月8日