記者の調査によると、職位によって労働の強度に対する考えも異なる。残業について、管理層は当然のこと、労働者は与えられた仕事を終える義務があると考える。リズムの速い社会において、のんびりと過ごす人は「向上心がない」とされる。
「残業は責任。向上心のない人は退勤時間になるとすぐに帰る」と、広東省の某不動産融資センターの汪傑副総経理は率直に述べた。
汪傑氏は、「私は毎日10~12時間働き、残業はごく普通のこと。自主的に残業する人もいる。残業する理由は様々で、仕事が終わらない、緊急状況、職場が残業する雰囲気の時など。何のために残業するのかと不平をこぼすくらいなら、やめればいい。何もしなければ疲れない。この業界では大環境に順応する必要がある」と話した。
そのほか、過労感の強弱、さらには倦怠感は自身の職業に対するアイデンティティーと関係している。
「勤務時間は長いが、今の仕事が好きで、倦怠感はなく、楽しいくらい。成長に期待でき、評価が透明で、お金も稼げる。好きでなければ、仕事をちゃんとできない。人生において段階的な目標を絶えず立てる必要がある。今、少し大変な思いをして目標を実現できるのであれば、意味があると思う」と靳さんは話す。
しっかり働き多くを収穫する、上昇余地がはっきりとしている、完全な新人育成策略は多くの労働者にとって高すぎる理想なのかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月4日