日本の物流大手の日本通運の杉山龍雄常務執行役員は先日、同社は中国市場の発展に注目しており、中国のパートナーとの「ウィンウィン」に期待していると話した。
第1回中国国際輸入博覧会の開幕直前、杉山龍雄氏は取材に対し、「日本通運は中国の物流市場に注目しており、会社にとって中国は最も重要な市場の1つ。博覧会参加を通して、急成長する中国市場のニーズを把握したい」と述べた。
日本通運は日本最大の総合物流企業で、海・陸・空の輸送方式を提供する日本唯一の物流企業でもある。同社は37の国と地域の200都市以上で業務を展開し、「世界の日通」と称される。
杉山氏は、「中国の市場規模は巨大で、消費増加に伴い、輸入も急増するだろう。中国は生産大国だけでなく、消費大国でもなり、それによる中国貨物の流動の上昇に期待している」と語った。
杉山氏によると、同社は1981年に北京事務所を開設し、中国で業務を展開して30年以上になる。中国の内需拡大は外国企業の中国進出を促し、中国企業も海外進出し、双方向の物流が生まれたことが会社にとってチャンスになった。そのほか、鉄道輸送にも大きなチャンスがあり、同社はそのチャンスを掴む方向で努力しているという。
「一帯一路」提唱について、杉山氏は「今年5月に日本通運は中欧列車を通して日本・欧州間で連絡輸送サービスを提供した」と明かした。同社の統計によると、日本から中国の鉄道で欧州に向かうコンテナの潜在的ニーズは年間4000TEUになる。
杉山氏は、日本通運は先日、中央アジアやアフリカなど第三市場の物流分野で協力することで中国の関係企業と協力備忘録を締結したと明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月5日