〇物事がうまくいかないのは「水逆」のせい
テスト前に転載すると絶対合格できるという「ありがたい」投稿内容(微博掲載画像)。
ここ数年、もう1つ話題となっているホットワードがある。それが「水逆(水星逆行)」だ。占星学によると、水星は記憶や交通、通信などを司っており、水星が「逆行」する時期はしばしば物事がうまく進まなくなる。そのため、人々は連絡や電子製品、交通などの面でのトラブルに遭いやすくなり、感情的にも落ち込みやすくなるとしている。
4月はついていなかったけど、これを転載さえすれば5月には必ず良い事が起きるという「御利益のある」画像(微博掲載画像)。
しかし現在、「水逆」という言葉はすでにネット流行語となっており、物事がうまくいかないと感じた時、自虐的な意味を込めて、この言葉を使うようになっている。
大学を卒業したばかりの蘇安さんは、「『水逆』という言葉は、自分にとって1つの代名詞のようなもの。誰でもついている時期ばかりということはなく、常にうまくいかない時期というものがある。気持ちが落ち込み、何もかもがうまくいかなくなるような時期を私は『水逆』と呼ぶことにしている」とした。
だが、天文学者に言わせると、「水逆」はそれほど特別な現象とは言えないという。中国科学院北京天文台の卞毓麟教授は、「水星逆行という現象は、発生後から次に発生するまでの時間が比較的短いというだけで、逆行そのものは人体にとって何ら影響を及ぼすものではない」との見方を示している。
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