6カ月余りの飛行を経て、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星無人探査機「インサイト」が26日、火星上陸に成功した。
NASAの情報によると、インサイトは米国東部時間11月26日午後2時52分59秒、火星の赤道付近のエリシウム平原に着陸し、米国で8番目に火星上陸を果たした探査機になった。着陸にかかった時間は6分半。インサイトは着陸後、1枚目となる火星の写真、なだらかで広々とした地表を撮影した。
インサイトは5月5日、カリフォルニア州中部のヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられ、人類初となる火星内部構造を探る任務を開始した。同探査機には「3本の足と1本の腕」があり、重さは880ポンド。開発費は9億9300万ドル。
NASAは着陸前、インサイトの飛行状況と軌跡のデータに注目し、火星の天気を観測し、着陸前に最終調整の必要がないかを判断した。
火星から地球に無線信号を送るには約8分かかる。つまり地球で探査機が火星の大気圏内に入ったという情報を受けた際に、この探査機はすでに火星に着陸していたことになる。そのためインサイトの着陸任務の責任者は「信号の伝送に時間がかかるため、着陸を操作することはできず、事前に探査機に指示を入力する必要があった。着陸は全自動だった」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月27日