GPSに匹敵する中国の衛星測位システム、2年内に世界をフルカバーへ

GPSに匹敵する中国の衛星測位システム、2年内に世界をフルカバーへ。中国国家宇宙部門は数時間後に打ち上げを認め、積載物を公表した。これは北斗衛星測位システムに用いられる2基の衛星だった…

タグ:ロケット 宇宙部門 北斗 衛星

発信時間:2018-12-03 14:41:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国西南部で11月、アマチュア天文家が長征3号乙ロケットの打ち上げ動画を撮影した。フィナンシャル・タイムズ(電子版)が11月29日に伝えた。


 中国国家宇宙部門は数時間後に打ち上げを認め、積載物を公表した。これは北斗衛星測位システムに用いられる2基の衛星だった。


 この打ち上げにより、軌道上を飛行中の第3世代北斗衛星の数は19基に増えた。年末までに始まる、一部の国への測位サービスにちょうど間に合う形となった。


 中国は2017年より、米国のGPSに匹敵する測位衛星ネットワークを速やかに構築している。今年だけでも北斗衛星を11基打ち上げており、打ち上げ間隔は最短17日のみ。


 北斗システムは2020年に世界商業カバーを実現する予定だ。3つしかない全世界測位システムの一つになる。


 同プロジェクトの経費は90億ドル以上(推定)で、中国が科学技術強国になるための取り組みだ。自前の全世界測位システムを構築することで、中国は重要性を増す世界を見るための技術を把握する。


 イギリス王立航空協会の元研究主管は「時間と空間の正確な測量を必要とするもののすべてが、衛星システムを必要とする。これは技術力の鮮明な象徴だ」と述べた。


 米空軍が開発・操作するGPSは現在も、世界の商用範囲が最も広い測位システムだ。他国もGPSを使用している。


 2011年の段階では、ロシアのグロナスのみが世界的な測位システムだった。日本の準天頂衛星システム(QZSS)の第1期となる衛星4基が今年、稼働開始した。また英国は自前の測位システムの建設の実行可能性を探っている。これは英国が2019年3月以降、EUのガリレオから除外されるからだ。


 中国の科学者は、技術の精度と国際的な影響力で、GPSを抜くことを目指すと豪語している。最終的に北斗グローバルネットワークは軌道上で35基の衛星を運行させる。アジア太平洋上空の衛星が最多となり、さらに高精度になる。


 北斗システムの技術者たちは、時間の緯度でも米国を抜こうとしている。測位とナビゲーションのほか、GPSは現在まだ世界の時間と周波数の基準を確定できない。

 

1  2  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで