中国の「ライト兄弟」 愛好家からシミュレーター開発へ

中国の「ライト兄弟」 愛好家からシミュレーター開発へ。航空科普館で飛行シミュレーションを体験した68歳の趙向陽さんは満足げに話した…

タグ:中国 飛行機 航空

発信時間:2018-12-17 13:35:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る



 論証と実験を繰り返し行い、2014年8月に最初の実物大のボーイング737-800型シミュレーターを開発し、その1年後に標準化生産工程を完成させた。

 

 2016年11月、「ライト兄弟」が改良したシミュレーターは中国民航科学技術研究院のFTD4級鑑定をクリアした。劉忠亮さんは、「これは航空訓練専門設備事業に進出する第一歩」と話す。

 

 地元政府による会社所在地での工場賃貸料を3年間免除するという政策は「ライト兄弟」を喜ばせた。「これはベンチャー企業にとって大きな福利」と葛俊さん。

 

中国の子供たちと空の距離をより近く

 

 ボタンが並び、ライトが輝き、窓の外に美しい風景が広がる飛行機の操縦室は「最も美しい職場」と言われる。周志園さんは、「この美しさの背後には物理、電子、プログラミング、材料、飛行操縦などの多くの分野の専門知識が集まっている」と話す。彼らの「飛行の夢」に外国人専門家を含む多くの専門家が加わり、会社はオランダ、北京、天津、ハルビンなど複数の地域に研究開発センターを設立した。

 

 「ライト兄弟」が開発したボーイング737-800型シミュレーターは米ボーイング社のパケット・商標使用権も取得した。また、米国の航空学校を買収し、パイロット育成分野進出の基礎も固めた。

 

 付強さんは、同業者から注がれる眼差しの変化を感じている。2014年と15年は「素晴らしい愛好家」と言われたが、2016年と17年には技術レベルの交渉を持ちかけられ、現在はライバル視されている。

 

 計画について、劉忠亮さんは「ライト兄弟」の小さな目標は実は大きなビジョンだと語った。彼らはシミュレーターのさらに高いクラスの鑑定を申請し、将来的に国産大型飛行シミュレーターの研究開発に参与することを目指している。

 

 「ライト兄弟」はシミュレーター体験を大衆化させ、航空科普館を通して中国の子供たちに航空に触れてもらい、体験、理解してもらいたいと考える。

 

 劉忠亮さんは、「飛行文化を中国で普及させ、多くの飛行愛好家を育て、飛行の夢を子供たちに持ってもらいたい。これは中国の将来の飛行人材の備蓄、航空強国の建設と大きく関わり、ライト兄弟が目指す方向でもある」と語った。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月14日


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