AIを幼い頃から学ぶ必要はあるのか 専門家「焦ってはいけない」

AIを幼い頃から学ぶ必要はあるのか 専門家「焦ってはいけない」。

タグ:AI教材 AI学習

発信時間:2018-12-22 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 最近人気の児童プログラミング学習について、秦曾昌氏は「小学校低学年で勉強することは勧めない。高学年で簡単なことを学んでも良いだろう。プログラミングは一種の技術、考え方である。プログラミングは大きな任務を小さな任務に分解し、子供の問題解決能力と考え方を培うことができ、子供のプログラミング思考力を育てるには効果的だが、児童はある程度の蓄積がなければ理解できないため、小学校4、5年生になってからが良い」と述べた。


 秦曾昌氏は、「基本的に、AIを学ぶにはまず数学をしっかりと学ぶ必要がある」と述べ、数学はこれらの学科の基礎であり、本当の学習とは4年生で学ぶことを2年生でするのではなく、子供の発展段階に合わせて相応の知識を学び、なんでも早ければよいというわけではないとの見解を示した。


AI学習 風潮に合わせてはいけない


 中国科学院重慶研究院智能安全技術研究センターの石宇主任は、AIは誰もが身につけなければいけない基本能力ではなく、風潮に合わせて盲目的に子供を教育してはいけない。AIは人の知能の模倣、延長、拡張に用いる理論、方法、技術を研究・開発し、応用システムの新しいテクノロジー科学である。この研究は幅広い方向に及び、細かく言えばロボット、言語認識、画像認識、自然言語処理、専門家システムなどがある」と話した。


 石宇氏によると、AIを科学普及させるには、子供たちに基本知識をつけさせ、興味を持たせなければいけない。しかし知識と技能の把握を強調してもいけない。子供に将来、AIの仕事に就いてもらいたければ、自主的に学ぶ、問題提起や問題解決能力を身につけるなど、良い学習習慣をつけさせることが重要で、これこそが科学研究に必要な基礎的素養である。


 また、石宇氏は、AI人材は不足し、関連の専門技術を持っていれば高給の職業につけると思われているが、保護者にAIブームにミスリードされないでほしいと話した。「AI分野に多くの職種があれば、関連分野の博士などのハイレベル人材は給料が高いが、低ランクの仕事も多く、データ収集などは月収3000~4000元程度しかもらえない。特に、大学受験で子供の代わりに学科を選択すべきではない。仕事でAIに興味がない学生に会ったことがある。保護者に言われて学んだためだが、これは子供にも仕事にもよくない」と石宇氏は話した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月22日

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