イギリスのケンブリッジ大学の研究者は『Science Robotics』最新号で、3Dプリンタ製ロボットアームを開発したと発表した。このロボットアームは、腕を動かすだけでピアノで簡単な曲を弾けるという。
人の手は非常に複雑な構造をしているため、ロボットでその柔軟性と適応性を再現することは難しく、多くの先進ロボットが人間の子供が簡単にできる手の動きでさえまだ実現できていない。
近年、3Dプリンタ技術の進歩により、多くのフレキシブル材料がロボットの設計に応用されるようになった。ケンブリッジ大学の研究者はリジッド材料(硬質)とフレキシブル材料(軟質)を利用し、3Dプリンタ技術で人の骨と靭帯を再現した。筋肉と腱は含まない。このようなロボットアームの活動範囲は人の手と比べて限界があるが、設計により広範囲での活動が可能である
研究者はプログラミング方法を利用し、ロボットが手を動かすだけでスタイルのことなる音楽を弾けるようにした。しかし指を自由に動かせないため、「受動的」な運動である。研究者は、このような「受動的」な運動はロボットに散歩や水泳、飛行など多くの動作をさせることができると話す。
研究者は、「人は骨、靭帯、皮膚などによって多くの柔軟な行動ができる。先進的な3Dプリンタ技術で製造した人の手にそっくりなロボットアームは、このような生理構造の研究に役立つ。これは骨格動力学のより深い研究、より複雑な任務の実現を推し進めるだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月25日