展覧会が全国から集めた感情語録
恋愛が終わり、気持ちを整理しようとしてもなかなか忘れられない。相手と摩擦が生じた時、その感情をどのように処理するか。
成都市青羊区のあるデパートにこのほど、「失恋博物館」が登場し、100点あまりの「失恋で残った物」が展示された。ブレスレット、抱き枕、手紙などのこれらの展示品は全国各地のネットユーザーから寄せられたもので、どの展示品も「消えた気持ち」のストーリーを伝えている。
記者は12月23日、展覧会を訪れた。展示ホールに入ると、四方に様々な感情語録が掛けられており、心に突き刺さる。
企画者の朱さんによると、これらの感情語録は10カ月かけて全国のネットユーザーから集めたもの。心に突き刺さる語録のほか、チケットの半券、ぬいぐるみ、手紙、写真、さらには高校3年生の問題集など感情が伝わる物品もある。記者が最も印象に残っているのは、編みかけのマフラーとセーターである。
手紙が添えられた黒のブレスレットもある。内容を見ると、この女性は高校3年生の時にある男子に3年間片思いし、ブレスレットは男子にプレゼントされたもので、気持ちはなくなったが、彼女はこのブレスレットをとっておき、「失恋博物館」に寄贈した。
朱さんは、「中国人の感情博物館を開きたかった。恋愛に夢中になる若者が減り、感情に真剣に向かい、他人のストーリーから教訓を汲み取り、今を大切にして欲しいと思った」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月25日