中国自主開発の大型ポンプ浚渫船「天鯤号」、テスト終え帰港

中国自主開発の大型ポンプ浚渫船「天鯤号」、テスト終え帰港。9日12時30分、3カ月近くの浚渫・削岩テストを経て、中交天津航道局が建造したアジア最大の大型ポンプ浚渫船「天鯤号」が造船所に無事に帰港した…

タグ:大型 ポンプ テスト

発信時間:2019-01-10 14:10:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   9日12時30分、3カ月近くの浚渫・削岩テストを経て、中交天津航道局が建造したアジア最大の大型ポンプ浚渫船「天鯤号」が造船所に無事に帰港した。これは「天鯤号」が全てのテストを終え、作業能力を備えたことを意味する。

 

 「天鯤号」は全長140メートル、浚渫深さは最大35メートル、設備総合効率2万5843キロワット、1時間あたりの浚渫量6000立方メートル、リーマ定格出力6600キロワット。浚渫能力は中交天津航道局が投資したアジア最大のポンプ浚渫船「天鯨号」を上回る。

 

 「天鯤号」は2018年10月2日に江蘇省啓東市で浚渫テストを開始。約1カ月のテストで1時間あたりの浚渫量は最大7501立方メートルに達し、1時間あたり6000立方メートルの設計基準を上回った。また、15キロの長距離排送の掘削輸送能力も検証した。

 

 さらに、今回の浚渫テストで、「天鯤号」のスマート浚渫制御システムのテストも成功。ポンプ浚渫船の自動浚渫技術の応用は国内初で、中交天津航道局は研究開発に5年を費やし、中国の浚渫技術において飛躍を遂げた。この「大脳」ができたことで、「天鯤号」は人が操作しない自動浚渫を実現し、作業エリアの実情に基づいて動作を自動調整し、高水準の生産効率を長期的に維持できる。

 

 2018年11月23日、「天鯤号」は大連で削岩テストを実施した。テストは高生産・低エネルギー消費という要求に基づき、岩盤での掘削姿勢テスト、各性能の刃のテスト、刃の回転速度テスト、極限平行移動テスト張力テスト、正反刃掘削テストの5項目を実施。「天鯤号」は60メガパスカルの岩石強度の掘削に成功し、硬度50メガパスカルの設計基準を満たした。

 

 「天鯤号」のチーフエンジニアの王健氏によると、テスト期間、「天鯤号」の掘削システム、輸送システム、スマート浚渫システムなどのコア設備の性能は実際の作業検証に成功し、各項目の技術指標は設計基準に達した。

 

 今回実施した浚渫・削岩テストは「天鯤号」導入前の最後のテストであり、「天鯤号」は満足のいく成績を残した。王健氏は、「天鯤号」は造船所で最後の点検を行い、正式に作業を開始すると明かした。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月10日


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