イギリスのロイター通信の1月10日の報道によると、トヨタ自動車はこのほど、問題のタカタ製エアバッグを搭載した2010~2015年モデル170万台を世界でリコール(回収・無償修理)すると発表した。うち、米国でのリコール台数は最多の130万台となる。
問題のタカタ製エアバッグは異常破裂、ガス発生装置の爆発により金属片が飛散し、車内の人に危害が及ぶ恐れがある。世界の290件以上の事故がタカタ製エアバックと関係があり、少なくとも23人が死亡している。うち21件の死亡事故はホンダ傘下の車種、2件はフォード傘下で発生しており、両社とも所有者に問題の部品を交換するまで運転しないよう促している。
トヨタの今回のリコールは2016年に開始したタカタの長期リコール計画の一部。自動車メーカー19社が世界範囲で計1億台のタカタ製エアバッグを搭載した自動車をリコールし、史上最大規模のリコールとなった。フォードは先日、タカタ製エアバッグを搭載した自動車を世界で95万3000台リコールすると発表した。
米国は3700万台の自動車、5000万個のタカタ製ガス発生装置をリコールし、そのほかに1670万個のガス発生装置を交換する。2018年、米国の自動車メーカーは720万個以上のタカタ製ガス発生装置を修理し、自動車メーカーも交換する部品を探している。
タカタは2017年6月に自己破産を申請。18年4月、自動車部品メーカーのキー・セイフティー・システムズが16億ドル(約109億元)でタカタを買収した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月11日