米国航空宇宙局(NASA)は28日、太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が太陽を一周し、今月19日に遠日点に到達したと発表した。現在は2周目に入っており、4月4日に再び遠日点に到達する予定だ。
パーカー探査機プロジェクト担当者、米ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理実験室のアンディ・ドリースマン氏によると、一周目で探査機が太陽に接近する際の運行状況が分かったという。「プロジェクトチームの予測が非常に正確だったと自信を持って言える」
パーカー探査機プロジェクト科学者、ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理実験室の関係者によると、探査機が伝送したデータには「我々が目にしたことのない多くの新しいものが含まれ、新たな発見があるかもしれない」という。
NASAによると、パーカーは今月1日にフル稼働を開始し、「深宇宙ネットワーク」により計17ギガビットのデータを伝送した。現在は2回目の太陽接近に備え、探査機のSSDが地球に伝送したファイルを削除している。探査機は新たな位置・ナビ情報を受信中で、約1カ月の自動化新指令を受けている。
NASAによると、2回目の太陽接近飛行は昨年11月の1回目と同様、探査機と太陽の距離は最短で約2400万キロになる。
パーカーは昨年8月12日に打ち上げられた、初めてコロナを通過し太陽に「接触」することが期待されている探査機だ。今後7年間で太陽を24周し、金星の重力により軌道を調整し太陽に徐々に接近し、太陽の表面から約610万キロまで接近する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月30日