新空港線車両「白鯨号」が初公開 国内初の市内全自動運転列車

新空港線車両「白鯨号」が初公開 国内初の市内全自動運転列車。 新空港線にまもなく導入される車両「白鯨号」がこのほど初公開された…

タグ:新空港 全自動 運転 列車

発信時間:2019-01-30 14:31:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    新空港線にまもなく導入される車両「白鯨号」がこのほど初公開された。北京市軌道交通建設管理有限公司が明かした情報によると、新空港線は国内初の市内全自動運転時速160キロ車両で、時速は全国の地下鉄で最速と言える。新空港線の工事は順調に進み、3軒の駅主体構造の最上部は完成し、地上区間は開通し、レール設置作業を全面的に実施している。新空港線は今年9月に北京大興国際空港のオープンと同時に運営を開始する予定。

 

草橋から新空港までわずか19分

 

 一般的な時速80キロの地下鉄と異なり、新空港線の設計速度は2倍の時速160キロで、草橋から新空港まで約40キロの所要時間はわずか19分になる。市軌道交通建設管理有限公司設備管理本部のチーフエンジニアの張宝氏は、「新空港線の時速は最速だが、発進と停車時に衝撃はなく、乗客が車酔いなどの不調を引き起こすことはない。動車と同じような感覚」と話した。

 

 新空港線は燕房線に次ぐ北京2本目の全自動運転路線となる。車両は全自動運転と路線運営のニーズに基づき、障害物検測および脱線検測装置、固体フランジ潤滑装置を増設。張宝氏は、列車のブレーキシステムは故障ガイドセーフティ原則に基づいて設計し、車両のブレーキ制御と作動を保障し、時速160キロの制動能力を備えると紹介した。

 

新空港線にビジネス車両を初めて導入

 

 公開された新空港線の車両「白鯨号」の側面はクジラのような見た目をしている。長さ22.8メートル、幅3.3メートルの8両編成で、動車の基準に基づいて設計され、8両のうち6両の座席上部に荷物棚を設置し、入り口にも透明の荷物棚を設置。障害者が乗り降りしやすいように、一部車両に車椅子置き場も設置している。地下鉄初となるビジネス車両は快適な造りとなっており、360度回転できる赤の柔らかい座席を使用し、スペースも広々としている。そのほか、各座席の上部にエアコンの吹出口と読書灯もついている。荷物車両は独立し、広々とした空間で大きな荷物も置くことができる。

 

車内の照明は明るさを調整できる

 

 省エネの面において、新空港線の車両は季節または環境に応じて車内の色温度を暖色、爽快、清涼に調節できる。外の明るさが変わると、制御システムがLEDシステムを調整し、車内を自動的に一定の明るさに保つ。そのほか、インバーターエアコンを配備し、1年で約10%の省エネになるだけでなく、車内の温度をより快適にする。

 

 中鉄電気化局一公司新空港線動車試験調整プロジェクトのチーフエンジニアの孫慶斌氏によると、車両は新空港線の車庫で試験調整を行なっており、今年3月中旬に6キロのテスト区間で試験調整を開始する予定。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月30日



TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで