出稼ぎ労働者減少 都市生活に嫌気?それとも経済成長の必然的動きか

出稼ぎ労働者減少 都市生活に嫌気?それとも経済成長の必然的動きか。

タグ:中国経済

発信時間:2019-02-22 12:41:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 しかし、出稼ぎ労働者の持続的減少が都市部での奮闘に嫌気がさしたため、また都市化発展の成果だとしても、全体的に言えば、経済成長段階の客観的な表れと必然的な動きの方が強い。


 人口変動、特に労働人口の変化は経済成長と密接に関わっており、就職、失業、労働力市場の発展などの問題は社会経済の永遠のテーマである。人口構造と経済成長は互いに影響し合うが、問題の焦点はいかに人口を抑制し、素養を高め、社会の現代化との順応と協調を実現するかにある。


 まず、労働力の持続的減少は長年にわたる中国の人口政策の客観的な結果である。中国の人口構造は高齢化時期にあり、2015年頃にターニングポイントを迎えた。中国はある程度の人口ボーナスを享受するが、経済成長力は全体的に乏しく、かえって労働力ニーズを一部抑制している。そのほか、中国には発展途上国によく見られる問題もある。労働力の供給が需要を上回り、労働力の素質と企業の発展ニーズに大きな差があるという問題である。


 また、労働力の持続的減少は中国の経済成長とモデル転換の必然的な動きである。近年、中国は労働密集型産業から技術密集型産業へとモデル転換し、産業構造の合理化、経済成長の質の向上を絶えず進め、労働力受け入れを緊縮し、優れた人力資源に対して高い要求を出している。ある視点で言えば、労働力の減少は経済成長の質の向上による短期的影響、経済構造のモデル転換による避けられない問題と言える。


 筆者は、労働力人口の減少は出稼ぎ労働者が都市部での奮闘に疲れ、失望したためというより、中国の現段階の経済成長で避けられない問題だと考える。人力資源の数と素養が社会経済の発展ニーズと一致すれば、市場ニーズが拡大し、社会消費を刺激し、経済成長と人口構造の良好な循環を実現できるだろう。

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