イギリスの自動車情報誌は2月27日、ホンダの電気自動車「Honda e」プロトタイプは3月にジュネーブモーターショーで初公開され、年内に欧州で発売、2020年に日本およびその他の海外市場で発売されると伝えた。ホンダは、同モデルのレトロなデザインはアップルの商品のような魅力があると考えている。
ホンダは、同モデルの量産化レベルは95%に達したとしている。量産モデルはコンセプトカーのスタイルを最大限に残し、ドアを1枚増やしただけのデザインとなっている。
ホンダは同モデルの技術の詳細を明かしていないが、同モデルはジャズよりやや短く、ミニより約100ミリ高いと見られる。同社は、航続距離は125マイル(約125キロ)前後で、急速充電技術を採用し、30分で80%まで充電できると明かした。
同モデルの試作車はAクラスとBクラス電気自動車の設計を行う新プラットフォームで完成し、電池は米国市場のアコード・プラグイン式ハイブリッドカーが使用するものと似ている。リアモーターで後輪を動かし、トルクベクトルシステムを採用し、安定性と操作のしやすさを実現。
同モデルの航続距離はキア・e-ニロやBMW i3などの電気自動車より劣るが、プロジェクト責任者は、「同モデルは電池容量の小型化を継続し、シティカーとしての役割を発揮する必要がある。同モデルの航続距離は一部の消費者を満足させられなくても、ニッチ市場のニーズを満たすことができる。電気自動車が航続距離や電池容量の大きさを重視する場合、外観などその他の面を譲歩しなければいけない。この2つにはバランスが必要」と話した。
外観に関して、同モデルのドアの取っ手ははめ込み式になっている。車体両側にバックミラーの代わりにカメラを搭載し、空気力学を考慮した性能を実現。そのほか、充電ポートはエンジンカバーの中央についている。
内装に関しては、ダッシュボードに2つの12インチタッチパネルがついており、ダッシュボードは木製デザイン、座席はポリエステル繊維の生地を採用し、家のような雰囲気となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月4日