中国民航局のウェブサイトは11日早朝、民航局が国内の航空会社に同日18時までボーイング737-8(737MAX 8)機の運航を停止するよう要請したと発表した。エチオピア航空旅客機墜落事故の発生翌日の出来事である。多くの人が過去5カ月でボーイング737MAX 8機が二度の事故を起こしていることに着目している。昨年10月、インドネシアのライオン・エアの事故では189人が犠牲になった。中国は初めて国家レベルの「運航停止令」として「危険ゼロ容認、安全リスクの厳格な管理という原則に基づき、中国民航の飛行の安全を確保する」と発表した。
中国民航局は11日に発表した通知の中で、運航停止の決定について「2件の事故が交付まもないボーイング737-8で、いずれも離陸段階に発生し、一定の相似性がある点を考慮したため」と説明した。イギリスのフィナンシャルタイムズ誌によると、航空業の官僚は、2件の墜落事故の関連性の有無を判断するのは時期尚早だとの見解を示している。中国民航局は、この決定について、「危険ゼロ容認、安全リスクの厳格な管理という原則に基づき、中国民航の飛行の安全を確保するため」としている。
台湾の『聯合報』は航空業関係者の言葉を引用し、大陸部で特定の型の航空機の飛行が停止されたことはなかったと報道。通知によると、中国民航局は米連邦航空局とボーイング社に有効的な飛行安全に関する措置を確認した後、各航空会社にボーイング737-8機の運航再開を通知する。
787シリーズはボーイングで最も売れているナローボディ機で、787マックスは同シリーズの4代目、4つの型式がある。ボーイングの公式サイトのデータによると、今年1月時点の787マックスの世界発注数は5011機で、350機が交付された。うち中国企業の発注数は180機。中国はボーイング787マックス8の世界最大の顧客で、中国の十数社の航空会社が計90機以上を使用している。