初の女性だけによる宇宙遊泳 宇宙服が合わず実現せず

初の女性だけによる宇宙遊泳 宇宙服が合わず実現せず。米航空宇宙局(NASA)は中国時間26日早朝、29日に国際宇宙ステーションで予定している船外活動を「女性ペア」から「男女ペア」に変更すると発表し、史上初の女性飛行士だけによる宇宙遊泳の実現とはならなかった…

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発信時間:2019-03-27 14:05:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   米航空宇宙局(NASA)は中国時間26日早朝、29日に国際宇宙ステーションで予定している船外活動を「女性ペア」から「男女ペア」に変更すると発表し、史上初の女性飛行士だけによる宇宙遊泳の実現とはならなかった。

 

 NASAは3月6日、アン・ マクレイン氏とクリスティーナ・コック氏の2人の女性飛行士が3月29日に船外活動を行い、国際宇宙ステーションのリチウムイオン電池をよりパワフルなものに交換すると発表した。過去に船外活動を行った女性飛行士はおり、ペギー・ウィットソン氏は10回に及ぶが、男性飛行士が同行していた。そのため、女性飛行士だけによる宇宙遊泳は特別な意味を持つ。

 

 NASAは26日早朝、29日の任務実行者をクリスティーナ・コック氏と男性飛行士のニック・ハイヤー氏に変更するという内容のブリーフィングを発表した。理由は、アン・ マクレイン氏は22日に船外活動を行い、宇宙服の「下着」である胴体部のハード・ アッパー・トルソ(HUT)が体に合わず、Mサイズがちょうどいいため。29日に用意できるMサイズは1つしかなく、女性飛行士は1人しか船外活動を行えない。そのため、NASAの地上任務管理者はマクレイン氏らと話し合い、任務実行者を変更することを決めた。

 

 米国のジョンソン宇宙センターのブランディ・ディーン報道官は、「国際宇宙ステーションの飛行士は体型に合った宇宙服の部品を装着する。宇宙ステーションにあるHUTはMサイズ、Lサイズ、XLサイズの3種類で、各2つずつ。NASAは飛行士が地上訓練で使用した宇宙服のサイズから必要なサイズを予想する。しかし、飛行士の体型が微重力環境で変化することもある。

 

 マクレイン氏は昨年12月に国際宇宙ステーションに入ってから身長が5センチ伸び、それが原因でサイズが合わなくなったと見られる。それならLサイズにすればよいのではないかと思うだろうが、宇宙遊泳は外に出て一周するだけではない。29日、飛行士は無重力環境で160キロの宇宙服を着て7時間も作業する。宇宙服が合わなければ、飛行士の手、手首、腕が柔軟に動かせず、宇宙ステーションとの接触、摩擦などの危険もある。

 

 宇宙遊泳での女性の「装備」問題は宇宙界を悩ませている。米国が開発中の新型の柔らかい宇宙服は飛行士の体型に合わせることができ、男性は95%合うが、女性は5%しか合わない。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月27日

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