中国航天、園芸博覧会の植物の「療養院」を設置

中国航天、園芸博覧会の植物の「療養院」を設置。

タグ:中国航天 園芸博覧会

発信時間:2019-05-03 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2019年中国北京世界園芸博覧会のテーマは「エコ生活 美しい故郷」。エコの舞台の主役である植物が元気をなくした、または病気になった場合はどうするか。中国航天科工傘下の中国航天建設集団によると、同集団はスマート農業技術を利用し、植物の検査検疫隔離区と園芸技術サービス区を設置した。同サービスエリアは植物の「防疫ステーション」と「療養院」であり、植物が健康的で元気な姿で観光客を迎えられるようにする。

 

外来植物がまず「防疫ステーション」で健康診断

 

 今回の世界園芸博覧会は複数の国家展示館を設置し、多くの植物が海外から輸送されたため、物種の侵入と外来害虫の予防は重要な作業の1つである。航天科工が設置した「防疫ステーション」はこの重責を担う。

 

 同プロジェクトの責任者の王奪氏によると、3月以降、検査検疫作業が行われている。展示される植物は検査検疫隔離区に運ばれ、1平方インチあたり30個の穴が空いた隔離ガーゼを使い、虫の進入を防ぐ。植物はまず外観の検査を受け、問題がなければ生長の習性に基づいて温度、湿度、採光、通気などのバロメーターを調整し、培養する。さらに実験した後、園芸技術サービス区に運び、最良の状態になるまで休ませて展示する。

 

 問題が疑われる植物については、隔離して実験と分析を行い、害虫が原因である場合は専門の処理所に運び、害虫の蔓延または物種の侵入を防ぐ。

 

「療養院」は植物の活力回復をサポート

 

 展示される植物が元気をなくした場合、各種の温室からなる「療養院」に戻し、回復を待って再び展示する。

 

 これらの温室は航天建設集団傘下の華陽公司が建設した。同社は天窓、遮光温度低下、室内二層カーテン遮光保温、施肥と灌漑、およびスマート制御など多くのシステムを使い、温室の設計建造とスマート農業を一体化させた。

 

 温室の屋根を見ると、屋外と同じ日光が差している。これは保温と光の透過を考慮して設計されている。華陽公司の担当者の劉衛明氏によると、温室の屋根に二層エアインF-CLEANフィルム技術を採用している。この技術は北京オリンピックの競技場「鳥の巣」の屋根で検証に成功した。一部の屋根はクリーン水漏れ防止技術を用いたPCパネルを採用し、雨の日にパネル表面のコーティングが雨水と反応し、砂埃を自動的に落とし、温室の採光状態を維持できる。

 

 遮光温度低下と室内二層カーテン遮光保温システムはコンピュータ制御され、日光と強い光を調節し、室内の熱量流失を防ぎ、加熱エネルギーの消耗を減らす。また、屋根の通気窓と温室内の通気システムが連携し、各エリアの温度条件を満たす。


 検査検疫隔離区と園芸技術サービス区は面積約3万平方メートルで、今回の世界園芸博覧会の機能面のニーズを完全に満たすことができる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月3日


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