卒業シーズンが到来した。近年、新卒生の就職は多様化し、卒業後すぐに就職する人もいれば、学業を継続する人、起業する人、さらには「ゆっくり就職活動」をする人もいる。そのほか、起業、新型の職業、「新一線都市」が卒業生から人気を集めている。
先週、上海青年報社の社会調査センターはアンケートサイト(wenjuan.com)と共同で2000人を対象に調査を実施した。それによると、58.3%が「周りの多くの新卒者が新一線都市、二線都市で就職することを望んでいる」と回答、55.5%が「自己価値の実現を重視する」と回答した。また、76.2%が「大学が学生の多様化する就職ニーズに対応し、全面的な就職ガイダンスを行うことを望む」と示した。
新一線都市と二線都市が人気
張芸さん(仮名)は華北電力大学の新卒生で、北京にある外資系のスポーツ用品小売企業と労働契約を結んだ。張芸さんのクラスには26人の学生がおり、彼女の専攻の過去の卒業生は大多数がすぐに就職したが、今年すでに就職先が決まっているのはクラスの数人だけだという。「ルームメイトの中で就職するのは自分だけ。周りの多くの同級生が大学院に進み、留学する人や起業する人もいる」と話した。
潘媛さんは北京師範大学英文学科の新卒生で、小さな会社で実習中だが、卒業後に就職するか大学院に進むか、長い間迷った。潘媛さんはまず就職することを決めたが、勉強も続けると話している。
潘媛さんは、過去の卒業生に大企業が人気だったのと異なり、最近は個人の趣味や専攻を生かせるかを考慮するようになっていると考える。
卒業生の就職先選びの変化について、中国政法大学人力資源開発・管理研究センター主任で中国政法大学商学院教授の王霆氏は以下の見解を示した。1つ目は、彼らは就職の質の向上に重視している。ここで言う「就職の質」とは、職場体験の満足度、すなわち職場環境が個人の期待と合っているか、自身が職場で個性を発揮できるかなどで、これは求職時に重視する要素になっている。例えば、一部のインターネット企業、ゲーム業界が提供する職種は彼らの趣味と非常に合っている。従業員のコスプレなどの服装を許可する企業もある。