20年の試行を経て、1級都市が立法化
中国、ゴミ分別の「強制時代」に
北京市東城区建国門街道雅宝マンションで暮らす王さん(女性)は最近、新たな習慣をつけた。毎朝外出する時に回り道をし、前日の生ゴミを詰めた緑のバケツを運ぶ。団地の入口に来ると、これを黄緑色の棚に置く。そこには隣人が運んできた十数個のバケツが並べてあった。
程なくして、ゴミ回収業者がオート三輪でやってきた。機械を使いバケツのスマートポイントカードをスキャンすると、王さんが生ゴミを出した回数がポイントになり、リアルタイムでポイント登録システムに入力される。ポイントが一定量たまると、王さんはご褒美を受け取ることができる。生ゴミは処理場に送られ、専門的な環境衛生車両によって運ばれる。同プロジェクトを担当する環境保護業者の邢智磊プロジェクトマネージャーは「雅宝マンションの半数弱の住民が生ゴミを緑のバケツに入れる。みなこのやり方が良いと感じている。私たちは普及に取り組む予定だ」と話した。
習近平総書記は6月上旬、ゴミ分別活動について重要指示を出した際に、「ゴミ分別の良き習慣を養い、全社会の全員が手を動かし、共に生活環境改善のため努力し、共にグリーンな発展と持続可能な発展に貢献する」と強調した。
より多くの良きモデルを蓄積し試験を実施することで、より多くの人をけん引しゴミ分別の良き習慣と新たな流行を形成できる。それに向け、北京市、上海市、広東省、深セン市などの大都市が率先して生活ゴミ管理の法改正もしくは立法に取り組み、監督と働きかけにより全フローの分別を強化し、法執行の監督管理を厳格化し、より多くの人が行動できるようにしている。専門家はこれを、ゴミ分別の「強制時代」に突入と形容している。