「海洋1号C」衛星及び「海洋2号B」衛星が先月28日、軌道上で交付された。これは国家民間用宇宙インフラ計画の承認後で第1陣の海洋観測事業衛星の業務化運行の実現を意味し、また現在の中国民間用リモートセンシング海洋観測衛星の発展の最高水準を示している。科技日報が30日に伝えた。
海洋1号Cは昨年9月7日に打ち上げられた。使用期間は5年。同衛星は世界の24時間連続の水温情報、世界の海岸帯及び内陸部の水域の分解能50メートル級高精度マルチスペクトル情報、及び世界の大洋の船舶識別情報を取得できる。これから打ち上げられる海洋1号Dとネットワークを組み飛行し、1日2回の世界観測能力を形成する。自然資源部の管轄海域及び海岸帯などの多要素・高効率の調査・観測能力を大幅に高める。世界の大洋及び極地の研究に科学データを提供し、環境保護、住宅建設、交通、農業、緊急管理などの需要を満たす。
海洋2号Bは昨年10月25日に打ち上げられた中国初の海洋動力環境業務衛星で、今後は海洋2号C・Dとネットワークを組み飛行する。使用期間は5年で、全天候・24時間連続で世界の海面の風力、波の高さ、海面の高さ、海面の温度などの各種海洋動力環境データを集める。海の災害警報及び予報に実測データを直接提供し、さらに気象、農業・農村、緊急管理などの分野で広く活用される。
半年間の軌道上でのテストにより、衛星プラットフォーム及びペイロード、衛星・地上一体化システム、地上システムの各種機能が正常であることが証明された。性能は開発の全体的な需要、規定された各種技術指標を満たした。データ製品は業界内の応用の需要を満たす。
自然資源部の凌月明副部長は最後に、次のように強調した。陸海自然資源衛星観測技術サポート体制の構築に力を入れ、自然資源の「2つの統一」の職責履行により良く貢献し、「山水林田湖草」の調査・観測・計画・生態保護の監督管理を支える。応用を強化し、衛星の使用効果を発揮し、できる限り活用する。衛星データの共有を徹底し、環境保護・交通・農業などの各業界部門及び民間に貢献し、衛星の使用効果を最大限に発揮する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月1日