AI認証 「頭から足先まで」を学習

AI認証 「頭から足先まで」を学習。

タグ:AI認証 顔認証技術

発信時間:2019-07-12 13:58:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 「化粧をし、整形すれば、顔認証できないのではないか」、「顔認証決済は見苦しい」。顔認証技術が広く応用されているが、実際の利用において、業界とユーザーの目線から多くの「つっこみどころ」もある。


 顔認証技術が発展し続けると同時に、ほかの認証方式も人工知能(AI)の発展方向の1つになり、歩き方、服装、髪型、体型などの情報で認証するAI技術が頭角を現し始めている。


「2歩」でAIが人を特定


 AI企業の銀河水滴はこのほど、世界初の歩き方で認証するシステム「水滴慧眼」を発表した。同システムは歩き方の識別技術、データバンク、識別、検索、広範囲追跡などの機能を一体とし、大量のカメラで撮影した歩き方データの相互接続を実現。路上カメラのリアルタイム同時発生、大量の過去の映像とリアルタイム映像の瞬間検索と測位、事前の早期警戒、発生時の警告、事後追跡、地図抜き取り検査および地図軌跡追跡が可能である。


 イギリス・サウサンプトン大学の歩き方識別の専門家マーク・ニクソン氏は、「歩き方の識別はほかの生物識別より複雑である。歩き方は生理的、行為的な特徴を含み、パターン訓練において、三次元映像に基づいて訓練する必要があるが、顔認証などは二次元画像でできる」と話す。銀河水滴の創始者兼CEOの黄永禎氏によると、歩き方識別は長距離、全角度、協力の必要がないなど独特なメリットがあり、「水滴慧眼」システムは広東や上海などで導入され、反応も良好である。

 

    歩き方識別と同様、多くの識別要素をまとめた人物同定(Person Re- Identification、略称ReID)技術も関心を集めている。中国のAI企業の澎思科技もReID技術において飛躍を遂げ、3大主流ReIDデータ結合試験で、アルゴニズムのコア指標である「ランク1適合率」の業界トップ成績を収めた。最新のAI認証技術であるReIDは、視覚が重ならない地域の複数のカメラで照合し、違う位置にあるカメラで違う時間に撮影し、同一人物であるかを判断する。顔認証技術を補うこの技術の発展は、異なる映像の中で、顔の特徴のはっきりした情報が取得できないことを前提に、服装、髪型、体型などの情報を通して識別し、データの連続性を増強する。ReIDはコンピュータビジョン、機械学習、パターン認識など複数の分野に及び、スマートモニター、セキュリティ、捜査などに広く応用できる。業界関係者は、ReIDは公共セキュリティ、スマートリテール、スマート交通、スマートシティなどにおいて高い応用価値があるが、AI技術が絶えず発展し、新技術が進み補充し、AIも絶えず学習しているとの見解を示した。


 AI企業の図麟科技セキュリティ事業部責任者の田野氏は取材に対し、「AI技術の使用は事件解決の論理を変えた。以前は捜査員の経験に頼って逃走方向を判断していたが、AIは顔認証に基づき、容疑者が次にどの方向に逃走しても、監視カメラの範囲内に姿を現せば顔認証を通して迅速に位置を特定でき、事後経験判断から事前技術早期警戒へと変化した」と話した。今年、図麟科技はAI技術をスマート刑務所やスマートコミュニティなどの司法とコミュニティ分野に広げている。


 業界関係者は、IoT、ニューリテール、ビッグデータなどの技術の急発展に伴い、AIは異なる技術方向と応用シーンを通して生活に浸透し、AIの発展にも幅広い市場と将来性を与えているとの見解を示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月12日

 

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