大興国際空港 荷物追跡を実現へ

大興国際空港 荷物追跡を実現へ。

タグ:大興国際空港 荷物追跡

発信時間:2019-07-15 14:30:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 飛行機に乗り、預けた荷物が出てくるまで待たされることはよくあるが、将来、荷物の追跡が可能になる見通し。経済日報が北京大興国際空港から得た情報によると、北京大興国際空港は第1期建設に超広帯域高精度室内測位システムを導入し、測位精度は約10センチに達した。

 

 超広帯域高精度室内測位システムとはどのようなものか、精度はどれほどか。

 

 大興空港の建設を請け負う北京合衆思壮公司のプロジェクトマネジャーの張昊氏によると、大興空港は超広帯域無線(UWB)技術を使用。これは新興の室内測位技術で、測位タグを使って基地局にパルス信号を発射して室内の正確な即位を実現する。これにより、新空港は室内の人と車両を可視化監視・管理し、旅客に差別化した誘導とサービスを提供できるという。

 

 荷物の託送を例に挙げると、空港の荷物託送の監督管理はノードで実現し、チェックインカウンターで記録してから飛行機に輸送し、目的地で旅客が受け取るという流れである。この場合、荷物の具体的な位置と情報を調べることは難しい。「この方法は荷物の輸送ミスや紛失などを招くが、超広帯域無線技術だと旅客が荷物の軌跡を知ることができる」と張昊氏は話す。

 

 実は、超広帯域無線技術のほかに、中国の東方航空や南方航空などの航空会社はRFID技術(高周波無線識別技術、自動識別技術の一種)を利用して荷物情報のリアルタイムシェアと正確な測位を実現している。それでも超広帯域を形成する必要がある理由は何か。

 

 張昊氏は、「RFIDはネット通販の物流情報を調べるのと同じで、これらの情報は点状で、あるポイントに向かっているだけである。超広帯域は線状で、正確に測位し、旅客によりスピーディーに誘導または通知サービスを提供でき、両者は相互補完する」と述べた。

 

 そのほか、超広帯域の対妨信能力と貫通性は高く、特に複雑な環境や遮断された場所、自動の荷物託送コンベアがある荷物仕分けホールに適しており、ブルートゥースやコンピュータビジョンなどの技術を使用し大量のセンサーを設置する必要があるという問題を解決する。

 

 張昊氏によると、荷物の追跡のほか、大興空港は400台の荷物車にも超広帯域システムを搭載し、空港管理部門が具体的な輸送ルートを取得できるようになる。張昊氏は、「ビル内に車両の特定ルートがあり、フライトの離着陸と互いに補完すると言える。車両情報をより正確に取得できれば、遅延の緩和にもつながる」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月15日


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