産業インターネット、5G商用化の「落下点」に

産業インターネット、5G商用化の「落下点」に。中国工業インターネット研究院はこのほど、「5G商用と産業インターネット革新発展の深化シンポジウム」を開き、専門家が5Gと産業インターネットの融合的発展について話し合った…

タグ:産業インターネット 5G商用化

発信時間:2019-07-17 16:00:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国工業インターネット研究院はこのほど、「5G商用と産業インターネット革新発展の深化シンポジウム」を開き、専門家が5Gと産業インターネットの融合的発展について話し合った。

 

 中国工業インターネット研究院の徐暁蘭院長は、5Gの最大の特徴は人・機械・物の非常に大きな接続を推し進め、広接続、低タイムラグ、高信頼などの特性がある点で、消費応用の将来性があるだけでなく、実体経済の発展も後押しするとの見解を示した。産業インターネットの中心はデジタル化、ネットワーク化、スマート化である。5Gは産業インターネットを促し、新しい産業生態系を生み、両者の融合は製造業の質の高い発展を推し進める。

 

 中国科学院瀋陽自動化研究所の曾鵬所長補佐によると、5Gが産業インターネットへに溶け込めば、応用シーンは拡張する。1つ目は、感知のカバー。5Gを利用して工場生産のリアルタイム運行データを大量に取得し、ビッグデータと人工知能(AI)を通して商品の質の向上、コスト削減、省エネ・排出削減、戦略見直しができる。2つ目は、生産の柔軟化。生産ラインを高度に柔軟化させ、カスタマイズニーズに基づき、クラウド化ロボットやスマート物流などの方法を用い、生産のより柔軟化、相互接続、協同を実現する。3つ目は、人と機械の共同作業。将来、工業生産において人と機械の連携が重要となり、指令を伝えるだけでなく、産業ARなどの視覚や触覚が複雑な情報も同時に転送する必要がある。

 

 中国聯通研究院のチーフ科学者の唐雄燕氏は、「中国聯通は5G商用カバーの推進に力を入れており、中でも産業インターネットは最も重要な方向である。中国聯通は北汽福田と5Gスマート製造モデル応用を行い、5Gをマシンビジョン質検査に応用している。また、上海飛機制造有限公司とスマート工場を共同建設し、5Gを産業ARやVRなどに応用している。そのほか、5G産業インターネット産業連盟を発起し、各方面に5Gの産業インターネット分野応用生態系を共同構築し、ビジネスモデルを模索することを呼びかけている」と述べた。

 

 シンポジウムに出席した専門家は、5G発展のビジネスモデルがまだはっきりしておらず、産業インターネット業界の発展も建設の初期段階にあり、両者の融合的発展にはチャンスと試練が併存するとの見解を示した。

 

 徐暁蘭氏は以下の3点を提案した。1つ目は、通信会社と産業インターネット企業の意思疎通と融合を強化し、分野を越えたイノベーションの原動力を引き出す必要がある。2つ目は、産業インターネットの発展ニーズに目を向け、重点分野で5G商用化の試験とデモンストレーションを行う。3つ目は、ウィンウィンの新型のビジネスモデルを積極的に模索し、共同建設、共有、ウィンウィンの生態系を構築し、中国経済、特に製造業の質の高い発展を共同で推し進める。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月17日

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