最初の「曲折」を経て、陳雨彤さんは海外の高校生活に徐々に慣れ、面白いことにも出くわした。学校のホッケーチームに入ったこともその1つである。彼女は苦笑しながら、「全く基礎がないのに、補欠としてホッケーチームに入ることになり、試合にも出場した。その他のチームメンバーがスティックの持ち方、パスの出し方などを辛抱強く教えてくれて徐々に上達し、今度は自分が新しく入って来た後輩に教える番になった。このような体験は不思議で、満足感がある」と話した。
陳雨彤さんは、中国の高校は知識を教えることを重視し、問題を解きながら思考力を培い、海外の高校は個性を伸ばすことを重視すると考える。彼女は、「私たちのクラスは人数が少なく、多くの面白いディスカッションを行う。先生は多く話さず、多くの時間は問題を出し、全員をディスカッションに参加させ、学生が自発的に学べるよう奨励している」と述べた。
視野を広げる 多元文化の環境
多くの学生が、海外の高校で多元文化の雰囲気に触れ、違う国の人と早くに交流し、文化の違う友人と知り合えたことを気に入っている。
徐瑟林さんが通うオーストラリアのセント・アイビス・ハイ スクールは毎年、「多元文化活動デー」を行い、それぞれの国の学生が自国の特徴的文化を紹介する。「多元文化活動デー」を通し、学生は様々な文化の伝統を知り、視野を広げる。徐瑟林さんは、「オーストラリアに来たばかりの頃は慣れず、家に帰りたかったが、同級生と知り合い、生活にも慣れていった」と話す。
徐瑟林さんによると、出国の時期は人それぞれで、留学を予定していれば、高校または中学で海外生活に慣れておくのも良い選択だが、家庭の状況と学生自身の環境適応力も重要になる。本科生と大学院生と比べて、高校生の精神的な適応力はまだ成長段階にあり、決める前に留学中に予想される焦りや慣れないなどの状況に慎重になるべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月18日