業界データによると、日韓貿易摩擦の激化に伴う韓国での日本製不買運動の影響を受け、7月の日本車の韓国販売台数は前年同期比で大幅減少した。
韓国自動車輸入業者・販売代理店協会が5日に発表した統計によると、トヨタの7月の韓国販売台数は865台で前年同期比34%減、ホンダは468台で34%減、日産は228台で35%減だった。
協会の報道官は、日本の対韓輸出規制が日本自動車メーカーの7月の韓国販売台数に影響したと話した。
日本政府は7月4日、韓国に対し、メモリチップとディスプレイに使用する3種の化学品の輸出規制を強化した。
韓国聯合ニュースは、これは韓国最高裁判所が2018年に下した第二次世界大戦中の労働者強制徴用問題の判決に対する日本からの報復だと論じた。日本側はこの判決に強く抗議し、全ての賠償は1965年の『日韓請求権協定」で解決していると主張。日本側は韓国への経済報復という見方を否定している。
日本の対韓輸出規制は、韓国人の訪日観光と自動車やビールなどの日本製不買運動につながっている。韓国メディアは、破壊されたり、キムチをかけられたりする日本車もあると報道。
ホンダ韓国支社の匿名の幹部はロイター通信に対し、「(自動車)展示ホールの訪問客は減少し、消費者は(購入)契約を先延ばししている」と話した。ある広報担当者は、7月の日本車販売台数減少の主な原因が対韓輸出規制なのか、それとも夏休みだからかを調査する必要があると述べた。
トヨタ韓国支社の広報担当者は韓国での販売台数減少についてコメントしていない。
韓国自動車輸入業者・販売代理店協会の統計によると、日本車の韓国での売り上げが低下し、韓国の7月の輸入車販売台数は前年同期比5.2%減少した。輸入車売り上げトップ3はドイツのベンツE300、ベンツE300 4MATIC、トヨタ傘下高級ブランドのレクサスES300hで、ドイツ車が韓国輸入車市場に占める比率は前年同期で上昇し62%に達した。
韓国の多くの業界関係者は、両国の貿易戦の激化に伴い、日本車の韓国販売台数が8月も減少することを懸念している。
日本政府は2日、韓国を貿易の「ホワイト国」から除外することを決めた。日本に輸出される韓国の大量の商品がより厳しい審査を受けることになる。その後、韓国も日本を「ブラックリスト」に入れると発表した。
韓国政府は5日午前、向こう7年で本土電子業界の材料、部品、設備開発に約7億8000万ウォン(約451億元)を投じ、日本への輸入依存を軽減すると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月6日