クローン猫を見たことがあるだろうか。中国が自主培養した初のクローン猫「大蒜」が2日後に満1カ月になる。
「大蒜」の飼い主の黄雨さんは、「大蒜と3年間生活したが、病死した。クローン技術を通して大蒜がまた戻ってきて、新しい生活をスタートさせた」と感動しながら話した。
「大蒜」は2019年7月21日に代理出産猫の自然分娩で誕生し、第三者機関からクローン猫と認定された。健康状態は良好。希諾谷生物科技有限公司の米継東総経理は8月19日、中国が初めて完全自主培養したクローン猫の誕生だと発表した。
科学研究技術チームは2018年8月にクローン猫の研究実験を開始し、代理出産猫は胚移植から66日後に無事に出産した。
「大蒜」は非常に可愛らしいブリティッシュ・ショート・ヘアである。
中国科学院動物研究所の陳大元研究員は、「現段階のクローン技術のレベルを見ると、4匹の代理出産猫が妊娠し1匹のクローン猫が生まれれば成功率は高いと言える」との見解を示す。
中国農業大学動物医学院の施振声教授によると、猫の生殖生理の特性は他の動物と異なり、猫は自主的に排卵する動物ではなく、数少ない排卵誘発動物の1つである。生殖周期が特殊であるため、クローン技術は比較的難しく、操作は繁雑になる。
今回のクローン猫の培養成功は世界で数少ない成功例の1つで、中国のクローン分野における大きな進歩を意味する。
中国工程院の夏咸柱院士は、「種の資源が世界各国からますます注目されるようになっている。中国の生物種資源は豊富だが、各種の原因により多くの種が絶滅危惧状態にあり、体細胞の保存を通して動物の遺伝資源バンクを構築し、クローン技術で絶滅危惧種の数を増やし、遺伝子検査を通して動物の個体群の管理と疾病抑制などを実現する必要がある。これらは生物技術の応用方向である」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月20日