火星移民の努力は地球の生命維持につながる 馬雲氏とマスク氏が「口論」

火星移民の努力は地球の生命維持につながる 馬雲氏とマスク氏が「口論」。29日に開かれた2019世界人工知能大会で、国連デジタル協力に関するハイレベルパネルの議長である馬雲氏とテスラ共同創始者でCEOのマスク氏が技術と人類の未来について対談した…

タグ:火星移民 地球 生命維持

発信時間:2019-08-30 14:24:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  「火星に行きたいと思う?私は火星に興味がない。火星から戻ったばかりで、地球に興味がある」。

 

 29日に開かれた2019世界人工知能大会で、国連デジタル協力に関するハイレベルパネルの議長である馬雲氏とテスラ共同創始者でCEOのマスク氏が技術と人類の未来について対談した。それぞれ「火星人」と「火星に行きたい人」と言われ、「技術を全く知らない」と「技術の狂人」を自称する2人は50分間にわたりのびやかに対談した。

 

 マスク氏の火星移民計画について、2人は意見が異なるため「口論」になった。

 

 馬雲氏は、火星に移民するより、地球をより素晴らしくする方が現実的だと述べた。

 

 「宇宙人」馬雲氏は、「人類を火星に送るのは良いことだが、地球上の70億人の生命と生活、私たちの世界をどのように持続させるかにより関心を持っている」と話した。

 

 マスク氏は、内外の様々な要因から、別の惑星で生活しなければ、人類文明は滅亡すると考える。「未来のために人類の思考を残す必要がある。人類生存の確率を引き上げてようやく宇宙を理解できる。そのため、我々は複数の惑星の種族にならなければいけない」と述べた。前日、マスク氏はSNSに「いつか、宇宙船は火星に着陸する」と書き込んだ。

 

 馬雲氏の未来に対する考え方は全く異なる。彼は、「100万人を火星に移民させるのもそうだが、地球の70億人を助けることの方が重要。宇宙に行くのは当然よいが、これらの資源を生かせば、宇宙に行くより難しい海洋ごみ問題の解決につながり、もっと素晴らしい」と述べた。

 

 馬雲氏は、人工知能(AI)は地球の問題解決に使用されるべきだと考える。人類が自分をよく理解すれば、世界はもっと良くなる。「いつか火星に行きたいと思うかもしれないが、地球での生活時間の方が長い。人類の文明がどれだけ続くか、100年、200年、もしくは500年にかかわらず、我々には100年の時間しかない。古い方法で未来の問題を解決できないが、我々は未来に責任を持たなければいけない。改善できる問題により関心を寄せるべき」との考えを示した。

 

 馬雲氏は、夢を技術の中に置いてはいけないと話す。技術は夢の一部で、技術の背後にある夢は世界を変える。「我々は世界を変え、70億人が楽しく過ごせるようにしなければいけない」と馬雲氏

 

 マスク氏は、多くのことを学び、未来を予測・創造できるようにしたいと話す。

 

 AIが人類の仕事を奪うのではないかというのは、議論の絶えない問題である。

 

 馬雲氏は、「実は、人々は毎回の技術革新を心配している。過去100年、我々は新技術が雇用を奪うことを懸念していたが、実際は多くの雇用をもたらした。。今後20年で寿命はさらに延び、100歳、さらには120歳まで生きるだろうが、これがよいこととは限らない。自分の祖父や曽祖父がまだ懸命に働いているのを目にすることになる」と述べた。

 

 人類の電気発明は夜の娯楽時間を長くした。馬雲氏は、「AI誕生後、人々は楽しいことに時間を費やすようになった。私は300都市以上に行ったことがあるが、父親は30都市、祖父は多くて3都市にしか行ったことがない。私の孫は3000都市に行くかもしれない。祖父の祖父が明日は仕事があると言うのは、一種の災難である」と述べた。

 

 マスク氏は、AIが仕事を奪うという点について、最後の仕事はAIソフト作成で、最終的にAIは自分でソフトを作成できるようになる可能性があるとの考えを示し、工学、物理、芸術を学ぶ、人とコミュニケーションする仕事を選ぶ、神経接続の問題を考えることをアドバイスし、「そうしなければ私たちは遅れてしまう」と述べた。

 

 馬雲氏はマスク氏に続き、最も関心を持つ教育問題について語った。「過去、我々が重視していたのは記憶だが、コンピュータは人より記憶力がよく、計算も速い。人類にはアイデア、建設性があるが、子供にどのようにアイデアと建設性を学ばせるか。これは教育の鍵だと思う」と話す馬雲氏は、仕事より教育を心配しており、現在の教育体系と方式は工業時代に設計されたもので、AI時代に教育方式と内容を改める必要があるとの考えを示す。また、「我々は自信を持つべき。機械にはチップしかないが、我々には大脳があり、大脳は知恵の源である。そのため、今後10年、20年、各国は教育体系を改革し、子供の将来の就職を保障すべき」だと述べた。

 

 マスク氏は、「多くのことを学び、未来を予想し、未来を創造できるようにしたい。未来を予測する最善方法は未来を想像することである。自分が学んだものを見直し、未来を予測できるか、ミスを減らせたかを考える。この方法で教育を考えることができる」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月30日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで