ブッキングドットコムのギリアン・タンズ会長は、中国の「持続可能な旅行」に関する需要の激増が、全世界で最も多くの利益を生む(海外旅行)市場に新たな商機をもたらしていると述べた。米CNBC(電子版)が伝えた。
米国系オンライン旅行サイトのブッキングドットコムは、中国で10年弱に渡り事業展開している。同社のデータによると、中国人客は「責任ある旅行」に積極的に応じており、世界全体の大きな流れと一致している。
最近の研究によると、利用者の79%は「より環境に有益な選択肢が提供されれば、目的地の変更に応じる」と回答した。これらの新しい発見は、世界の観光業が社会及び環境に及ぼす影響への懸念を示している。
スタン氏は「(粤港澳)大湾区商業・投資チャンス」シンポジウムの席上、「中国人客は現在、目的地の(観光)市場にもたらす自身の貢献を知ることが極めて重要と意識している。また関連食品が現地で生産されているかを知ろうとしている」と述べた。中国人客のこの態度の変化は、同国の海外旅行市場の急成長の最中に生じた。(海外旅行の)支出ランキングによると、中国はすでに世界最大の市場となっている。中国人客は昨年、海外で2770億ドルを費やした。世界2位の観光市場である米国は、1440億ドルと大きく遅れを取った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月24日