「私は葉沙(イェ・シャ)の腎臓。」
「私はイェ・シャの目。」
「私はイェ・シャの肺。」
「私はイェ・シャの肝臓。」
「私はイェ・シャの目。」
バスケットボールのユニフォームを着た老若男女5人がカメラに向かって不可解な言葉を口にする。イェ・シャとは誰なのか?「一人のバスケットボールチーム」と名付けられたこのチームは何なのか?
事の始まりは2017年に遡る。イェ・シャという名の16歳の少年が脳出血で亡くなり、その臓器が提供された。臓器移植を受けた5人はイェ・シャくんが生前バスケットボールが大好きだったことを知り、「イェ・シャ」と名付けたバスケチームを結成したのだ。各界の支援により、彼らは今年、プロバスケットボール女子中国リーグオールスターの試合会場に立つことができた。
この動画は、昆明で行われた中国臓器提供・移植発展シンポジウムに出席していた世界各国の臓器移植専門家の反響を呼んだ。
20世紀の生命科学の大いなる進歩とされる臓器移植は、末期の臓器機能低下を治療する有効な医療手段として、中国において長年発展してきた。臓器提供に関しても、温かい命のバトンとして広く社会に認められている。
中国は世界的な臓器移植の流れにのり、公平かつ公正な臓器の分配と共有を行っている。これについて世界保健機関(WHO)臓器移植特別工作委員会のフランシス・デルモニ会長は、「あなた方の骨は私たちの骨であり、あなた方の進歩は私たちの進歩でもあります。臓器移植に係る『中国の経験』の最大の特徴は、中国政府の力強いサポートがあること。これは多くの国が参考にすべき例だ。」と述べた。
臓器提供数が急増、移植の質も向上