ロボットは人ではないが、ロボットが作成したものに著作権は発生するのか。
人工知能(AI)が発展し、ニュース記事の作成、動画や音楽の創作などの分野にも登場し、AIによる作品に関する著作権問題は学界と実務界を悩ませ、議論が繰り広げられている。
このほど、深セン市南山区人民法院のある判決が、司法面に「AIによる作品は著作権保護の対象になる」という答えを出した。
「網貸之家」が許可なく騰訊ロボット「Dreamwriter」による文章を盗作した件について騰訊が起こした裁判は、AIによる作品の最初の案件となり、騰訊の勝訴で幕を下ろした。
「Dreamwriter」は騰訊が自主開発した、データとアルゴリズムに基づく文章作成アシストシステム。2015年8月20日に完成して以来、原告側はライターを通し、「Dreamwriter」を使って年間約30万本の文章を作成した。
案件にかかわった作品は2018年8月20日、「Dreamwriter」が作成した『午評:上海指数が2671.93ポイントで0.11%小幅上昇 通信運営、石油採掘などのセクターが上昇を牽引』という経済記事で、「Dreamwriter」は株式・経済関連記事の文字構造を大量に収集・分析し、各タイプの投資家読者のニーズに合わせ、ライター独特の表現方法で文章を構成。収集した株式市場の過去のデータと同日午前のデータを用い、取引終了2分以内に完成させて発表し、文章の最後には「本記事は騰訊ロボットDreamwriter」が自動作成」の注記もある。