各国の衛生部門は連日、新型コロナウイルスの新たな感染者及び完治の状況を発表している。
フィリピン保健省のエリック・ドミンゴ次官は10日の記者会見で、「1月21日に38歳の中国籍女性が武漢市を出発し、香港を経由しフィリピンに入った。25日にせきなどの症状が出て病院で診断を受け、新型コロナウイルス肺炎患者であることが確認された。この患者は6日と7日の2回の核酸検査で陰性を示した。また6日よりこの患者には新型コロナウイルス肺炎に関連する臨床症状が生じていないことから、8日に退院許可が出た」と述べた。
マレーシア保健大臣は10日の記者会見で、「マレーシアでは現在、新型コロナウイルス肺炎患者3人が回復・退院し、うち2人が症状に的を絞った治療を受けた。別の1人はエイズウイルス治療薬の服用により回復した。10日午前現在、マレーシアの新型コロナウイルス感染者は18人にのぼり、うち中国人は12人、マレーシア人は6人」と述べた。
カンボジア初の、新型コロナウイルスの感染が確認された唯一の患者が10日午前、完治し退院した。この患者は60歳の中国人男性で、1月23日に家族と共に武漢からシアヌークビルを訪れたところ、25日から熱と鼻水が出るようになった。27日にカンボジアのパスツール研究所から新型コロナウイルス肺炎の感染が確認された。患者はシアヌークビル病院の隔離病室で治療を受け、最近の核酸検査では3回連続で陰性を示した。
アラブ首長国(UAE)連邦保健・予防省は9日、感染が確認された新型コロナウイルス肺炎患者が治療により完治し、同日退院を認められたと発表した。同省の当局者によると、この73歳の中国人女性は「健康状況が良好で快復した」という。WAMアラブ通信の報道によると、UAE国内では9日までに新型コロナウイルス肺炎患者7人が確認されている。うち中国人が6人、フィリピン人が1人。
日本メディアの10日の報道によると、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で新たに約60人の新型コロナウイルス肺炎の感染が確認された。同船の感染者数はすでに約130人にのぼる。厚生労働省は感染が確認された患者を治療のため医療機関に搬送する。船内に残されている約3600人については、船内で引き続き隔離を行うよう求めている。船内の全乗員は5日から海上で14日隔離される。日本国内の感染者数は9日現在で96人にのぼる。
ウクライナ外務省が現地時間9日夜に発表した声明によると、同船のウクライナ国籍観光客1人の新型コロナウイルス感染が確認された。ウクライナ人の感染確認はこれが初。ウクライナ国営通信は9日、ウクライナ外務省の情報を引用し、同船にウクライナ国籍観光客が25人いると伝えた。上述したウクライナ国籍の患者はすでに入院し治療を受けている。
フランス保健省のアニエス・ビュザン大臣は8日午前の記者会見で、フランス国内で新たに5人の感染が確認されたと発表した。これは「集団感染」だったという。感染者はいずれも英国国籍で、大人4人子供1人。「彼らには深刻な臨床症状が出ていない」
ベトナム国営通信の情報によると、ベトナム保健省は9日、北部ヴィンフック省で新たに1人の感染が確認され、全国で累計14人に増加したと発表した。新たな感染者は55歳の女性。武漢を訪れ感染が確認された患者の隣人で、濃厚接触があった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月11日