2月10日、北京市は春節後の業務再開の日を迎えた。Uターンのピークに対応するため、北京地下鉄会社は感染症抑制作業を引き続き強化し、都市を感染症流行から守っている。
北京地下鉄運営会社によると、北京地下鉄の各路線は消毒と換気を強化し、駅の公共エリアを1日5回消毒し、セキュリティチェック設備、セルフ券売機、改札機などを1時間おきに消毒している。また、列車の運行前と車庫に戻った後に車両を消毒している。駅の公共エリアと通路エリアは1日22時間換気し、列車走行中は最大限に換気している。
感染症抑制を徹底するため、北京地下鉄は全線で駅に入る際の体温測定を実行している。北京駅や北京西駅などの利用者が多い乗り継ぎ駅はサーモグラフィー体温計で体温を測定し、体温が異常な乗客がいると自動でアラームが鳴るようになっている。その他の駅は手持ち式の体温計を使用し、体温が異常な乗客がいると臨時隔離し、120または999に連絡して病院に搬送する。そのほか、地下鉄駅は駅に入る乗客に自己防衛を行い、マスクをつけて乗車するよう呼びかけ、マスクをつけていない乗客に対して乗車を見合わせるよう促すスタッフも配置している。
写真は北京地下鉄公司が提供
感染症の流行前、北京地下鉄全線の平日の利用者は1200万人前後で、混雑時は朝夕ラッシュ時の2時間に集中していた。春節が終わり、利用者は増加し始めたが、まだ余裕がある。北京地下鉄会社によると、2月13日時点の利用者は普段の10%となっている。北京地下鉄会社は業務再開、始業、感染症終息などの時期を予測分析し、利用者は感染症流行前の平日より少なくなると見ているが、非常時の措置を継続し、駅と車内の密度を低く抑え、利用者の増加に対応し、乗客の安全を保障する。
北京地下鉄会社は今後、最大の輸送能力に基づいて列車運行図を作成し、全線各駅運行区間の列車満載率をリアルタイムで観測する。また、満載率が高い区間については臨時列車を運行し、必要であれば駅利用者の制限を行い、区間の満載率のバランスをとる。利用者が多い駅については入場制限措置をとり、利用者数を保障すると同時に乗客の安全も確保する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月18日