予測によると、2020年度の全国大学卒業生の規模は874万人と過去最多に達する見通しだ。感染症の影響を受け、従来のオフライン説明会と就職試験が取り消されているが、企業・学校・雇用主管部門が就職の「クラウドプラットフォーム」を構築し、就職の各種「クラウドサービス」を提供している。
「非接触型求人」がスタート
求人活動の正常な実施を保証するため、大手企業は直ちに「クラウド求人」サービスを打ち出し、多くの新卒者にオンライン応募ルートを提供した。「クラウド求人」サービスには、求職者と面接官が顔を合わせる必要がないという特徴がある。そのためネットユーザーはこれを「非接触型求人」と呼んでいる。
ファーウェイ心声コミュニティの微信公式アカウントは13日、感染症の影響を受け、ファーウェイは2020年度新卒者求人活動のすべてをオフラインからオンラインに移すと発表した。新卒者はファーウェイ空中説明会、オンライン職種推薦会に参加し、企業・部門・職種の関連情報を理解できる。ファーウェイはオンライン総合評価、オンライン動画面接を実施し、採用通知及び雇用契約書についてもオンライン処理を行う。
網易も「クラウド求人」を開始した。求職者はオンラインで希望職種を申請し、遠隔面接を受けることができる。要求に合致すれば電子契約、遠隔入職が可能だ。情報によると、網易は今回、教育、音楽、EC、ゲームなどの業界の2600人を募集する。
各大手銀行もオンライン求人を開始している。招商銀行、中国郵政儲蓄銀行はオンライン春季求人ルートを開設しており、動画面接を実施する。
「非接触型求人」は、感染症に見舞われる企業による新たな求人措置だ。求人モデルの革新を実現し、また就活生に対するいたわりを示した。ただし「クラウド求人」は新卒者に新たな問題をもたらした。新卒者の于さんは「オンライン求人は企業の環境と文化を直感的に理解しにくい。面接官から自分を全面的に把握してもらえない可能性が高い。私は今後、オンライン面接の流れを理解し、準備しなければならない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月21日