20日早朝5時、大涼山はまだ静まり返っていた。01指揮員の張光斌さんが発射ボタンを押すと、炎を出しながら長征2号ロケットが新技術実験衛星C、D、E、Fの4基の衛星を載せて空高く打ち上がった。発射の約8分後、予定の海域で長時間待機していた遠望3号船は目標を捉え、2組の艦載宇宙観測制御システムがロケットのパラメーターを迅速に遠隔測定し、測量作業を行い、西安衛星測定制御センターと西昌衛星発射センターにデータを送った。しばらくすると、西昌衛星発射センターの測定制御ホールで拍手が沸き起こり、4基の衛星は順調に予定の軌道に入り、任務は成功を収めた。
実は、突然流行した新型コロナウイルス肺炎は衛星打ち上げに想像を絶する試練をもたらした。武漢市が封鎖され、全国の企業の業務再開が遅れる中、今回の打ち上げ任務を担当した中国の宇宙関係者は作業を続けていた。感染症予防を徹底しながら、ロケット、衛星、発射場などの各ポジションで勤務する彼らは、衛星打ち上げの第一線で戦ってきた。
任務の順調な実施を保障するため、中国航天科技集団有限公司上海航天技術研究院の実験チームのメンバーは、春節も休まずに西昌で任務を行った。
2020年は中国宇宙事業の「当たり年」と言われている。嫦娥5号が月でサンプルを採取して帰還、初の火星観測、有人宇宙ステーション建設など、一連の重大プロジェクトが予定されており、2020年の中国の宇宙計画は予定がぎっしり詰まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月21日