国務院新型コロナウイルス肺炎共同予防・抑制メカニズムは21日午前10時に記者会見を開き、科学技術革新による感染対策支援に関する状況を紹介した。
科学技術部の徐南平副部長は席上、科学技術難関突破活動の進展について、次のように紹介した。
病因学及び疫学について、直ちにウイルス株を分離・鑑定し、世界保健機関(WHO)とウイルスの全ゲノム配列を共有し、診断技術の速やかな推進と薬品・ワクチンの開発の基礎を固めた。ウイルス感染ルートの研究を掘り下げ、感染対策の改善に科学技術のサポートを提供した。
薬品及び臨床治療について、「3薬3プラン」の研究を推進した。中国医薬が軽症患者の重症化の阻止で積極的な成果を手にした。中国・西洋医学による治療プランが、第3版新型コロナウイルス肺炎診療プランに導入された。リン酸クロロキンによる軽症患者及び一般患者の抗ウイルス治療が、第6版診療プランに導入された。重症患者に対する回復期血漿治療が第5版診療プランに導入された。
ワクチンの研究開発について、各関係者が研究開発を同時進行している。最も早いワクチンについては、4月下旬頃に臨床試験の申請が行われる。現状を見ると、中国の各種技術路線のワクチン開発は、海外とほぼ足並みをそろえている。
検査キットの研究開発について、感染流行の初期に核酸診断製品の開発を迅速に終えた上で、感度が高く操作しやすいクイック検査製品の開発を推進した。
動物モデルについて、マウスとサルの新型コロナウイルス感染動物モデルの構築を終えた。薬品の選択、ワクチンの研究開発、ウイルス拡散メカニズムの研究にサポートを提供した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月21日