深セン華大因源医薬科技有限公司の技術責任者である呉紅竜氏は記者に、「核酸検査は現在、新型コロナウイルス肺炎の感染確認の主要基準で、高い安定性を持つ。同時にサンプル採取の規範性、患者の経過など各種要素が検査結果に影響を及ぼす」と話した。
核酸検査の精度は最近、人々の注目する話題になっている。中国工程院院士の鐘南山氏は先ほど、広東省政府新聞弁公室の記者会見で、「核酸検査を信じるべきだ。正確にサンプルを採取できれば精度は高い。この意味では、核酸検査は正確と言える」と指摘した。
呉氏は「武漢地区の医療従事者が不足しているため、すべての被験者から肺胞洗浄を採取するのは非現実的で、鼻腔拭いによる核酸検査が多くなっている。この過程において、規範的に操作し、正確にサンプル採取できるかが、検査結果にとって極めて重要になる」と述べた。
呉氏は「核酸検査の精度は、患者の疾患の経過とも大きな関連性を持つ。感染の段階によって、患者の上気道のウイルス濃度も異なる。サンプル採取の時期も核酸検査の効果に影響を及ぼす」と指摘した。
資料によると、華大基因は23日12時まで、累計約114万人分の新型コロナウイルス核酸検査試薬キットの生産を完了した。また感染対策の国際協力に積極的に参加しており、生産した試薬キットはブルネイ、インド、日本などの26カ国・地域に送られている。
また武漢華大医学検験所のチームが運営する武漢「火眼」実験室は、毎日1万人の検査能力を備えている。武漢市を含む湖北省地区から受け入れたサンプルは、すでに5万7000人分にのぼる。
華大集団執行董事、執行副総裁の朱岩梅氏は「サンプルの輸送中も規範的に操作しなければならない。温度を上手に管理できなければ、検査結果が不正確になる。不活性化によりサンプルが劣化し、検査の精度に影響をもたらすからだ」と述べた。
朱氏は「どのような技術であっても100%の精度はありえない。我々は絶えずウイルスへの認識を深め、技術を改良すると同時に、検査・観測の頻度を上げる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月26日