「中央社」の報道によると、ノルウェー北極圏にあるスヴァールバル世界種子貯蔵庫は25日、世界各地から6万個の種子サンプルを受け取った。世界最大のこの農作物貯蔵庫は作物が世界的災難に遭わないように、各種の種子を貯蔵している。
記事によると、これらの種子はノルウェー・スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島ロングイェールビーンの山奥、北極点から約1000キロの場所に保管されている。
種子貯蔵庫を管理するCropTrustのシュミッツCEOは、気候変動と生物多様性の喪失加速に伴い、絶滅の危機にある作物の救済作業に新たな緊急性が生じていると話す。
また、「作物の種子が大量に預けられていることから、各地で気候変動および生物多様性の喪失が食糧生産に影響を及ぼすことが懸念されていることを示す。しかし重要なことに、世界各地が栽培と作物多様性の役割を重視することは、農業従事者が栽培環境の変化に対応するうえで極めて重要であることも示しており、種子を預ける機関と国は世界に拡大している」と述べた。
ブラジル、米国、ドイツ、モロッコ、イスラエル、モンゴルなどの国の危険が一般的または野生の様々な品種の作物を預けている。
最近、多くの種子が持ち込まれ、貯蔵数は約150万種に増加した。これらの種子は貯蔵庫の3つの地下室に保管され、種子貯蔵庫は穀物の「ノアの方舟」と称されている。
種子貯蔵庫は世界の気候変動、戦争、その他の自然または人的災害時に生物多様性を保護することを目的に設立された。ここは450万種の種子を収容できる。
種子貯蔵庫は2008年に使用を開始し、ノルウェーの資金で運営している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月26日